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最近観た映画

『トンネル 闇に鎖された男』(キム・ソンフン監督)
トンネルもたくさんあるけど、これは韓国の国道のトンネル。
手抜き工事で崩壊して、走行中の車が埋まっちゃう。
その車を運転していた男が助けられるまでのストーリー。
苦境にさらされる男の苦しい戦いよりも、大きな事故が起きる度にその対応で躓いている政府、被害者を顧みない自分勝手な報道陣に対する大いなる批判映画だった。
我が国も女子高生がタイムスリップしたり、キラキラした恋愛をする映画を作るのも良いが、この国をあらぬ方向へ持っていこうとする現政権に物申す映画を作ってもらいたい。

『ちょっと今から仕事やめてくる』(成島出監督)
ブラック企業に勤める若者がある青年と出会い自殺を思いとどまり、人生を見つめなおす映画。
私は会社勤めをしたことがないので、劇中で描かれる様子がどれほど実態に近いのかはわからないが、そんなに誇張されているものでもないのだろう。ブラック企業ってツラいなあとしみじみ思う。
撮影現場もなかなか過酷な状況で進められることもあるが、劇中ほどのパワハラを体験したことはない。
そのパワハラを楽しそうに演じている吉田鋼太郎がこの映画一番の見どころ。
良い発声で気持ち良く罵倒してくれる。かなり面白い。
映画としては終盤で語られるバヌアツのくだりが押しつけがましくてしんどい。
映画のテーマとしては「そんなに無理しなくても良いんだよ。こういう場所もあるんだよ」ということだろうから、そういう場所としてのバヌアツなんだろうけど、バヌアツはバヌアツで色んな問題もあるだろうし、そんなに天国みたいな場所でもないような気がする。

『ローガン』(ジェームズ・マンゴールド監督)
X-MENシリーズの最終版。とはいえ、X-MENシリーズをほとんど観ていない私にとってはそこに感慨はない。
とにかく超人のヒュー・ジャックマンの強さを堪能する映画である。
でも、劇中の設定は衰えてきている役なので100%の力は出せない。それがジャックマンには不満だったのだろう。クローンで生み出された若いローガンを登場させて大暴れ。
劇中映画に『シェーン』(ジョージ・スティーヴンス監督)が出てきて、その中の印象的なセリフをそのままこの映画のテーマとしている。
たとえヒーローであっても、人殺しは人殺し。安住の地は無いのである。
こういうオマージュの仕方は気持ちがいい。
ミュータントは所詮日陰者。
任侠映画に通じるものがあり、今までのマーベルヒーローとは違う主人公像に好感が持てる。
人気シリーズであるが、こういう形でこの映画を作ったのだから
「ローガン、カムバック!」
と叫んでみても、もう彼が帰ってくることはないのだろう。

『パトリオット・デイ』(ピーター・バーグ監督)
おなじみピーター・バーグとマーク・ウォールバーグコンビの実話ものである。
今回はボストンマラソンテロのお話。
ボストンマラソンが行われる日を〈パトリオット・デイ(愛国者の日)〉というのだね。初めて知りました。
テロ発生から犯人逮捕までの4日間を描いている。
マーク・ウォールバーグふんする主人公は架空の人物だそうで、実際には存在しない。現実通り描くと脚本上、面白味に欠けたのだろう。いかにもありそうな設定を肉付けして観客を惹きつける役柄を作り出している。この脚本作りの巧さにハリウッドの地力の強さを感じる。
話も緊迫していて面白かったのだが、愛国者の映画なのでアメリカ万歳の結末である。
テロはいけないことだけど、そもそも先住民を大量虐殺して建国した国民だし、トランプを大統領に選んでしまう国民である。
愛が一番強い、と言われても、アメリカ人はハッピーな気分になるかもしれないが、外国人である私には白けてしまう映画でもある。

『いつまた、君と ~何日君再来~』(深川栄洋監督)
向井理の祖父母の苦難を描いた物語。彼自身が企画し、7年がかりで作ったという。
お祖父さんがとにかく運の悪い人で、一生懸命にやっていても報われない人というのがいるのだなと人生の辛さを痛感させられる。
だからお祖母さんも当然大変。戦中を生きた人々の苦労がしのばれる。三丁目の夕日前夜の物語といったところか。
激動の時代を生きた運の悪い一家のお話なので、そこまでドラマチックな展開はない。
だが、ラストは感動的に締めくくる。でも、それは十中八九泣かせられるエピソードなので、ずるいといえばずるい。
でも、これ以上のドラマはないからここにこの映画を集約させるのは仕方のないところ。
となると、残念なのは上映時間の長さである1時間54分。貧しさと追いかけっこをしているのを延々観させられている印象の方が強く残ってしまう。
確実な泣かせ所がラストにあるのだから、もう少しテンポよく進めてくれれば良かったのに。
野際陽子の最後の映画出演作。最後の役がこういう役で良かったと思う。
自分の祖父母の話を自らが演じ、名のある役者が出演して、全国公開の映画に仕上げた。
向井理は辛い時代を生きた祖父母へのこれ以上ない供養が出来たのではないだろうか。
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無限の住人

何の意味も持たない殺戮映画だった。

死にたくても死ねない境遇の切なさ
仇討ちの相手も実は相手にとっては積年の恨みを果たすことになっていたという無常感
「何が善で何が悪なのか」わざわざ主人公がセリフにまでして言っていたのに
何一つ生かさないままエンドロールに突入した。

福士蒼汰、しばらく時代劇に出るのはよした方が良いと思う。
杉咲花、わめきすぎ。うるさい。

時間の無駄だった。
暇つぶしで観たから別に構わないのだが。

本能寺ホテル

久々にお金を返してほしい作品に出会ったので、惜しみなくネタバレをしている感想を書いてみた。

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映画のはなし

数少ない読者から『君の名は。』と『この世界の片隅に』についての考察という依頼がきた。
ファンは大事にしなくてはならない。考察というほどの偉そうなことはできないが、思うことを書いてみようと思う。

『君の名は。』(新海誠監督)
これは公開から約2か月後の10月18日に観に行った。予告編を目にした時から観たいなと思っていた作品である。
もともと藤子不二雄的なSFが好きなので、そこで明かされていた「男女が入れ替わる」という設定に興味をそそられた。それも『転校生』(大林宣彦監督)と違い、離れ離れの男女が入れ替わるということで、どんな話になるのかは楽しみな部分だった。
そして本編観賞。
実にファンタジックな作品である。
綺麗な画の中で男女逆転のみならず、時空超えの要素が加わり、完全なるSF映画になっていた。そこに隕石落下が加わりディザスタームービーの要素まで放り込んだのだから、ヒットするのも無理はない。
いわば相当欲張りな作品のわけだが、そこをうまいこと散りばめている。
話の運びの中で、この三大要素を上手に明かし、観客の好奇心を煽っていた。
予告編で「男女逆転」で興味をもたせ、物語中盤での「隕石落下」でを単なる恋愛映画ではないことを示し、終盤の「時空超え」で危機を脱し締めくくった。
時空を超えるという設定は時として安易に物語の謎を解決することができてしまうので、使い方次第で興ざめしてしまうこともあるのだが、この作品は会いたくとも容易に会うことのできない本来の「君の名は」要素に時空という障害を利用し、きれいに物語を収めた。
(『転校生』+『バック・トゥ・ザ・フューチャー』+『アルマゲドン』)×『君の名は』
といったところか。
登場人物に悪人が出てこず、透明感のあるRADWIMPSの楽曲が鮮やかに描かれた風景とマッチし、観ていて嫌な気分になることが全くない。ヒットの要因はこの辺にあるのかもしれない。
ただ、納得いかない部分はある。
劇中で展開される「夢の出来事は時がたつ忘れてしまう」という法則はその通りなのだが、ついさっきまで重要な会話をしていた男女がその法則によってお互いに名前をすっかり忘れてしまうのは無理があるように感じた。さすがにそこは忘れないでしょ、と思うのである。
結果、相手の顔を忘れているということがラストシーンまで引っ張られる大事なポイントになっているので、無理を感じてしまった自分にとっては極めて醒めた幕切れになってしまった。


『この世界の片隅に』(片淵須直監督)
公開から約1ヶ月後の12月19日に観賞。
予告編はチラッと観た程度でそんなに気にもかけていなかった。ただ、能年玲奈ことのんが主役の声だということだけ印象に残ったぐらい。
世間での評判が徐々に耳に入り、劇場に足を運んだ次第。
しみじみと淡々と戦中の呉・広島での暮らしを描いている良作である。
そして、その中に戦争の愚かさを静かに力強く訴えかけている。
戦争のできる国、したい国に推進する現政権への批判を込めてもいるだろう。
この映画がその公開館数の少なさに抗うようにロングランヒットしていることに、日本人にはまだ救いがあるのだなと感じる。
当時の呉に暮らしていた人々から取材をし、しっかりと時代考証をしたという。市井で暮らす人々の普通の生活を切り取っているだけなのだが、今とはガラリと変わっているので興味深くもあり、また親近感を抱く。そして、それが登場人物たちへの感情移入につながっていく。
その登場人物たちの描写もまた丁寧でこの物語のリアリティをさらに高めている。
この丁寧な画作りに、製作者側のしっかりと大事にこの作品を作り上げていこうという意図が垣間見える。
主人公の声をあてたのんののんびりとしながらも、芯の強さをもった演技はとても良かった。戦争が起きても、つらい環境に置かれても、身が傷ついても、身内が斃れようとも、懸命に進んでいく様に心を打たれた。
本人の持つほんわかとしたイメージとその中に秘める卓越した演技力が主人公の性格を見事に表現していた。これぞハマり役。

冒頭で流れる「悲しくてやりきれない」がこの映画のすべてを表している。
人々の普通の暮らしが戦争によって徐々に削がれていくのがたまらなく哀しい。
世界平和をただ念ずるばかりである。

最近、観た映画

久しぶりに書く。
これから秋GⅠ戦線なので、頻繁に更新されることでしょう。

ペナントレースは佳境も佳境。
明日(2日)はソフトバンクとオリックスの運命の決戦。これはプロ野球史に残る試合になるかもしれないよ。見逃せないよ!
そして、我がタイガースは最終戦に勝利し、5日の広島-巨人戦の結果次第で2位か3位が決まるというしびれる展開に持ち込んだ。巷ではあーだこーだ言われているが、ちゃんとAクラスを維持した和田監督はエラい。もっと評価してやってくれ。
てなわけで、ジャイ公を応援することなんか滅多にないが、ここはカープを打ち負かしてもらうべく応援しちゃうのだ。
そんな5日はハープスター、ジャスタウェイ、ゴールドシップが参戦する凱旋門賞の日でもあるのだよ。
このことはまた別の機会に触れるとして、とにかく5日は何かが大きく動く見過ごせない日だということだ!


そんな私は『ウルトラマンギンガS』の特撮パートの撮影が終わり、余裕ができたので映画を観に行きました。

トランスフォーマー/ロストエイジ』(マイケル・ベイ監督)
まず165分という長尺。ここだけが躊躇する原因だが、観てしまえば何てことはない。
お腹いっぱいになるだけだから。
話の前後のつながりとか忘れちゃうくらい画面がお祭り騒ぎ。
こういう映画は一緒にノッてくしか無い。展開が強引だとか、そんなうまくいくわけないとかイチャモンつけるのは野暮。
オプティマスプライムが義理に篤くて最高にイイ奴だってことがわかれば良いんだよ。
毎度毎度、話が壮大になりすぎて地球規模じゃ続けられないだろ、と思うのに地球で人類のために頑張ってくれるオートポッドはエラい!
まだまだ続けたいみたいだから、僕はオプティマスプライムの帰りを待ってるよ。

ある優しき殺人者の記録』(白石晃士監督)
日活撮影所にポスターが貼ってあって、「なんでかな?」って思ってたら日活が共同で製作をしているのだね。
頑張れ日活。じゃんじゃん儲けて縮小した分を取り戻せ!
白石晃士監督と大畑創監督と田口清隆監督が上映後にトークショーをするというので、観に行きました。
POVという登場人物の主観のみの映像で展開される、猟奇的かつ刹那的なストーリー展開。
ほぼ期待してなかったのに、すごく楽しませてもらった超お得ムービー。
ポスターや題名からは想像できない、私の大好きなジャンルの映画になっていたのでした。
知り合い同士のトークショーはざっくばらんで面白く、日本の映画界もまだまだ頑張れるんじゃないかと、希望を抱かせてくれました。

LUCY』(リュック・ベッソン監督)
脳を100%機能させることができたらどうなっちゃうか―
スカーレット・ヨハンソンの魅力でこのテーマを押し切った。
結論はとにかく最強になる、ってこと。あとはそこにリュック・ベッソン独特の映像表現をまじえて独自性をアピール!
89分の尺なら、「まあ、いっか」で許せちゃう。
『トランセンデンス』(ウォーリー・フィスター監督)と設定がだんだん似てきちゃって(公開のタイミング的なものなんだろうけど)、目新しさが無くなっちゃうのが惜しい。

猿の惑星:新世紀(ライジング)』(マット・リーヴス監督)
そもそも猿嫌いの私。
前作もあまり憶えていないが、シリーズ物は観続けないといかん、という思いで観賞。
まあ、猿の内輪もめだよね。人間を信じる猿と信じない猿の争いですよ。
猿嫌いだから、もうどうでもいいよね、この争い。
まとめて殺しちゃえよ、って思いつつもそこはやっぱり人間を信じる猿に肩入れしますわな。
ところが、信じない側の猿が相当に悪い奴なんだよ。
だからなおさら、人間信じる派のスーパーチンパンジー・シーザーを応援しちゃう。
このシーザー、超強い。ほぼ無敵。
でも、結局最後の決着の付け方は人間同士の闘いと同じだったりするから、笑っちゃう。
猿と人間、分かり合えたようで結ばれない。切ないね。
この後、どうなるのだろう?
続編作られるのかな?

さて、宣伝。
『ぶどうのなみだ』(三島有紀子監督)
という映画が10/4~北海道で、10/11~全国で公開されます。
去年の今頃に北海道・岩見沢で撮影してました。
いろんなことがありましたが、振り返ってみるとなかなか思い出深い作品です。
パーッと明るい映画ではありませんが、悪人は出てこない三島監督らしいハートフルファンタジー映画です。
お腹をすかしてから観に行くと、良いかもしれません。
宜しくお願い致します。
PROFILE

イマニシケンタ

Author:イマニシケンタ
猫が好きで
馬が好きで
虎が好き。

人生の目標はダービーオーナー。

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